- 忘れたステッキ
- 徳田秋聲俳句集
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- 梅
- ぼくのミステリ・コンパス
- 新編 嘉六集
- 道ばたの椅子 ぜんまい屋の北京
- 銭湯断片日記
- 寺島珠雄書簡集
- コンパス綺譚
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- 田端抄
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- 悲しいことなどないけれどさもしいことならどっこいあるさ
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- 多喜さん詩集
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- 二月十四日
- 念ふ鳥 詩人高祖保
- 上司小劍コラム集
- 水の底
- 高祖保書簡集
- ないしょ(普及版)
- ないしょ(限定版)
- 馬込の家(普及版)
- 馬込の家(特装版)
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- 稚兒殺し(普及版)
- 稚兒殺し(特装版)
- 藤澤清造貧困小説集 (普及版)
- 藤澤清造貧困小説集 (特装版)
- 宮崎孝政全詩集[私家版]
私は今でもときおり憶い出す。 大阪市北区樋上町にあった木造二階建ての旧社屋のことを…。
文学史に残る名作を数々出し、文芸出版社として世に知られた創元社。かつて同社の編集者だった著者が、古本、古雑誌を漁り、創元社ゆかりの文学者、編集者たちのエピソードを拾いながら描く私的創元社側面史。
「…当初、正面玄関のすぐ左に営業部があり、その奥に小倉庫があった。横幅のある急傾斜の階段をミシミシ音たてながら登ると、すぐ左側に南側が道路に面した編集部があり、右側には社長室の扉があった。その階段はむろんお客や著者たちが上り下りしたが、私どもは大抵、裏口の倉庫の横からの狭い階段を登って編集部へ入ったように思う。」
「あとがきに代えて」より