飾り罫

犀星映画日記

  • 室生洲々子編

犀星映画日記

  • 123×177ミリ
  • 上製 薄表紙 糸かがり
  • 本文総128ページ  本文カラー
  • 絵 武藤良子
  • 寄稿 服部滋
  • 頒価1300円(税・送料別)

今日は山王、明日は大森。犀星先生は、三日をあげずに映画館へ通いづめ。

でも、冗らないと、すぐに映画館を出てしまう。名作、人気作にも容赦なし。

 

十一月六日 「二十四の瞳」をみる。いやな映画である。

三月二十四日 山王映画館まで足ならしに行き、愚劣な「誰がために鐘は鳴る」を中途まで見て、出た。

四月七日 雨月物語を見る。…感銘は平凡だった、気味わるさにあたらしい感覚がなかった。

五月十四日 「めし」は駄作である。こういう作品を見ても、頭にのこるものが一つもない。