
- 忘れたステッキ
- 徳田秋聲俳句集
- 静かな場所の留守番
- 詩集 かひつぶりの卵
- 多喜さん漫筆
- 田端人
- 天上の櫻
- 梅
- ぼくのミステリ・コンパス
- 新編 嘉六集
- 道ばたの椅子 ぜんまい屋の北京
- 銭湯断片日記
- 寺島珠雄書簡集
- コンパス綺譚
- マンドレークの声
- 田端抄
- 高祖保集
- 悲しいことなどないけれどさもしいことならどっこいあるさ
- ル・アーヴルの波止場で
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- 多喜さん詩集
- 岡本喜八お流れシナリオ集
- 山田順子作品集
- もくはんのうた
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- したむきな人々
- 二月十四日
- 念ふ鳥 詩人高祖保
- 上司小劍コラム集
- 水の底
- 高祖保書簡集
- ないしょ(普及版)
- ないしょ(限定版)
- 馬込の家(普及版)
- 馬込の家(特装版)
- 幻の猫
- 稚兒殺し(普及版)
- 稚兒殺し(特装版)
- 藤澤清造貧困小説集 (普及版)
- 藤澤清造貧困小説集 (特装版)
- 宮崎孝政全詩集[私家版]
ただの「スキャンダルの女」なのか。問題に値しない作家なのか。
秋聲や夢二らと浮名を流し、その名は文壇の側面史に細々と語り継がれてきた。「作家」として認められてはこなかった順子の作品に初めて光をあてる。
〔内容〕
小説五篇 随筆八篇 短歌集成
[写真集] さとの河べや 小幡英典
「文学」に殉じたひと・山田順子 大木志門
山田順子
本名ユキ。一九〇一年、秋田県由利本荘市古雪生まれ。徳田秋聲、竹久夢二、勝本清一郎などとの多彩な恋愛遍歴で知られるが、大正十四年の『流るるままに』の文壇デビューから昭和初年代にかけ、多くの作品を発表、佳篇をのこす。その後も評価されることはなかったが、最晩年まで筆を折ることなく、文学の道に生きた。一九六一年病歿。