飾り罫

‡  新  刊  ‡

鏡花鳥尽し

  • 川村悦子編
  • こうして鳥に焦点を当てつつ、鏡花の全作品を見渡すと、自然描写の一環にせよ、幻想を生み出す装置にせよ、実に多くの鳥たちがそこに息づいていることにあらためて気付かされる。   穴倉玉日

忘れたステッキ

  • 武田豊詩選集
  • 澤村潤一郎編
  • この無類の純良の人間は、彼がそこにいて、極度の近視鏡をかけ、頓狂な声でものを言うそのことだけであたりの空気はしずかになり、何かしら懐しげな人息のあたたかい、眼にも心にも和らいだものが自然にふんわりと彼をつつみ、彼を見る私をも包んでくれるような気がするのである。   天野 忠

徳田秋聲俳句集

  • 大木志門編
  • 生粋の小説家徳田秋聲の俳句集、全310句を収録して、初の刊行。

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