飾り罫

山田順子作品集

  • 下萌ゆる草・オレンジ エート
  • 山田順子著
  • 大木志門編

  • 四六判
  • 上製 糸かがり
  • 本文416頁
  • 限定506部
  • 頒価3000円(税・送料別)

ただの「スキャンダルの女」なのか。問題に値しない作家なのか。

秋聲や夢二らと浮名を流し、その名は文壇の側面史に細々と語り継がれてきた。「作家」として認められてはこなかった順子の作品に初めて光をあてる。


〔内容〕

 小説五篇 随筆八篇 短歌集成
 
[写真集] さとの河べや 小幡英典
「文学」に殉じたひと・山田順子 大木志門

山田順子
本名ユキ。一九〇一年、秋田県由利本荘市古雪生まれ。徳田秋聲、竹久夢二、勝本清一郎などとの多彩な恋愛遍歴で知られるが、大正十四年の『流るるままに』の文壇デビューから昭和初年代にかけ、多くの作品を発表、佳篇をのこす。その後も評価されることはなかったが、最晩年まで筆を折ることなく、文学の道に生きた。一九六一年病歿。