飾り罫
  • 龜鳴屋本
  • 第十八冊目
  • 在庫あり
  • 高祖保随筆集

庭柯のうぐひす

  • 高祖保著
  • 外村彰編

庭柯のうぐひす 函入り

  • 105ミリ×164ミリ
  • 上製 糸かがり 貼函入り
  • 本文272頁
  • 限定503部
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  • 頒価2500円(税・送料別)
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詩作とはまた別個の、高祖文学の魅力。清雅の詩人の随筆、初単行本化。

季節感を底流させた随想、文学芸術の評論、高祖散文の代表作といえる日録「軽井沢より」他、詩魂の流動を伝える二十一篇。

庭の植込のかげで、龍のひげが、澄んだ替玉をつらねると、春の蛩音が、ものかげから近づいてくる気配を、ふしぎに感じる。下をはなれた孟春の土が、ふつくらうるんで、それへ武蔵野の空かぜがふきわたると、いつせいに春ぼこりが街を掩う。

「庭柯のうぐひす」より